【勉さんのちょっといい話】4Sの重要性を再認識しよう!

多くの企業、特に製造業に携わる向上などの現場に赴くと、4S標語を掲げている企業をとても多く見受けます。でも、実際のところ、本気で、真剣に、しかも徹底的に、4Sに取り組んでいる企業って、どれくらいいるんでしょうね?

今回は、4Sについて考えてみましょう。

まずはおさらいから。
4Sとは、以下の4つの頭文字を取ったものです。

・整理
必要なもの、不要なものを分け、不用品は廃棄処分する。

・整頓
使いやすいように、整えて配置、収納しておく。

・清掃
傷やほこり、汚れなどがないように、きれいにする。

・清潔
きれいな状態を維持管理する。

世の中では、掃除、もしくは片付けることがビジネスとして成立しています。
「ゴミ屋敷を片付ける」なんていうのは、バラエティ番組の定番ネタのひとつ。溜まったゴミから異臭やメタンガスなどが発生し、火災に繋がることもあります。こうなってくると、もうバラエティ番組ではなく、ニュース番組のネタですな。

TVを見て笑っている場合じゃないですよ。
あなたの会社、「片付けられない人」ならぬ、「片付けられない会社」になっていませんか!?
4Sにありがちな勘違いのひとつ。
「4S=現場」だと考えてしまうことです。
違いますよ!
まずは、あなたの頭の中を4Sすること、これがとても大切です。

「たかが4S」
それがおおきな落とし穴。

例えば、トヨタ。
徹底して4Sを行った結果として、トヨタは赤字会社から世界一位の大企業になったのです。
本当か?、と疑問に思いますか?
皆さんがご存知のトヨタ生産方式(TPS)は、4Sの柱を基礎として成立する仕組みなのです。「かんばん方式」も、「ジャスト・イン・タイム」も、4Sという基礎工事をしっかりと行わないと、実践できません。
基礎工事をしっかりしないで、痛い目にあっている企業が、今まさに世間を騒がせていますね。
トヨタ生産方式も一緒です。基礎工事である4Sを十分に理解したうえで実践し、基礎固めをすることが大切。4Sの基礎工事をしないでトヨタ生産方式に取り組もうものなら、利益どころではなく、かえって赤字になるのがオチです。
ちなみに、トヨタは、製造の現場だけではなく、事務も4Sを重視する考え方で運営しています。だから、世界一の大企業になれたわけですね。

4Sを行うことで、どんな良いことがあるか?
皆さんで考えてみましょう。
きっと大切なことが分かります。


さて、最後に私の4S手法を紹介しましょう。
最初に、『自分自身の頭の中の整理・整頓』をすることがポイントとなります。

◇鈴木勉の4S手法
1.机の上の書類を全て裏返して1枚づつ判断。
「今日やること」、「ファイルするもの」など、これを毎日行います。

2.パソコンの4Sも実施。
フォルダは、「クライアント別」、「仕事の内容別」など、整理して直ぐに取り出せるよう、探す手間を省けるようにします。

ここからは応用編。
3.ひとりひとり、机の引き出しにあるものをすべて出して、「要る」、「要らない」を判断します。

4.現場の4Sは、「見えない箇所」を実施することが、とても重要です。

解説しましょう。
1.を行う習慣をつけると、「お客様への約束忘れや仕事の遅れ防止」を図ることができます。
2.、これも毎日実施することがポイントですね。
3.は、整理整頓の必要性が理解する「躾(しつけ)」ができるようになります。さらに応用編として、書棚を廃止する活動も効果のある手法です。
4.の「見えない箇所」とは、具体的には工場の隅やトイレなどを指します。毎日点検すると良いですね。

先日、インターネットを見ていたら、興味深いアンケートが取り上げられていました。
「出世する人は、机の上が綺麗な人」だそうですよ。
4Sの重要性、甘く見てはいけません。
ぜひ、企業として、「4S+躾」を実施してください。

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