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環境に対する意識の高まりを受け、巷(ちまた)には、さまざまな環境ラベルがあふれています。
環境省が提供する「環境ラベルデータベース」には、なんと158種類もの環境ラベルが掲載されています。
株式会社和泉では、バイオマスプラスチックを30%強配合している気泡緩衝材『ナノツーエアセルマット』にバイオマスプラマークを取得しました。
似たような環境ラベルに、バイオマスマークがありますが、メーカーにとっては「どちらを取得すればいいの?」、消費者にとっては「どんな違いがあるの?」といった疑問が生じるのは、これだけ環境ラベルがたくさんあれば当然のことでしょう。
バイオマスプラマークとバイオマスマークの違いを、環境マスターの資格を持つ、当社 木股が解説します。
環境省が提供する「環境ラベルデータベース」から、本稿執筆時点(2023/09/26)における環境ラベルの数を確認しましょう。
※計 158種
環境ラベルの意義について、「環境ラベルデータベース」では以下のように説明しています。
「環境ラベルとは、商品やサービスがどのように環境負荷低減に資するかを教えてくれるマークや目じるしのことです。 製品や包装などについており、環境負荷低減に資するモノやサービスを買いたいときに、とても参考になるマークです。 価格や品質だけでなく、リサイクルのしやすさや環境のことを考えて、グリーンな商品やサービスを選びましょう」
「環境問題って、大切だよね」、あるいは「どうせだったら環境に優しい製品を選びたい」、こういった意識を持つ人々が増えている今、分かりやすいということはとても大切なことです。
環境に対する高度な知識を持つ人しか実践できない環境対策は、結果として社会全体の環境対策における阻害要因となるからです。
「特別な知識を持っているわけではないけど、でも環境に対しては優しくありたい」──こんな優しい人々に対し、分かりやすく、そしてかんたんに環境対策を実践してもらうための方法が、環境ラベルなのです。
環境ラベルは、それぞれ一定の基準を満たしたモノに対して付与される、言わばお墨付きです。それぞれの環境ラベルが示す条件の内容は知らずとも、「環境問題って、大切だよね」と考える人々が環境貢献活動に参加できるように設けられたのが、環境ラベルなのです。
「植物等のバイオマス(生物資源)を化学的または生物学的に合成し原料としたプラスチックをバイオマスプラスチックといいます。バイオマスプラ識別表示制度は、バイオマスプラスチックを一定比率以上含み、かつ安全性の審査基準に合格した製品にバイオマスプラのマークと名称の使用を認めるものです」
とあります。
日本バイオプラスチック協会の行政・関連団体には、経済産業省と環境省のホームページのリンクが貼ってありました。
「バイオマスマークは生物由来の資源(バイオマス)を活用し、品質及び安全性が関連する法規、基準、規格等に適合している環境商品の目印です。バイオマスマークは、含まれているバイオマスの割合が乾燥重量10%以上で、かつ品質および安全性が確認されたバイオマスマーク認定商品に表示できます」
とあります。
ポリエチレン製気泡緩衝材メーカーとして、当社も環境対策製品を製造しています。
バイオマスプラスチックを30%強配合している弊社製品「ナノツーエアセルマット」は、バイオマスプラマークを取得しています。
より環境に優しい気泡緩衝材「エアセルマット」を販売することで、少しでも地球環境への負荷を低減できればと思い開発しました。特殊な添加剤によりポリエチレン樹脂量を約28%削減しても製品強度を維持し、更にそのポリエチレン樹脂の30%をバイオマスプラスチックに置き換えました。特殊な添加剤には、燃焼時に炭化促進により大気中に排出する二酸化炭素を抑制する効果もあるため、一般品に比べ約50%の二酸化炭素排出量を抑えることができました。
バイオマス原料使用+軽量化+二酸化炭素削減=業界オンリーワンの環境対応気泡緩衝材で、地球環境の負荷低減に取り組んでいます。
環境ラベルとは、「特別な知識を持っているわけではないけど、でも環境に対しては優しくありたい」──こんな優しい人々に対し、分かりやすく、そしてかんたんに環境対策を実践してもらうための方法です。
ですから、まずは環境ラベルのあるモノを購入し、そして使うというのは、とても有益なことです。
ただし...、もしもう一歩踏み込んで、「環境問題に貢献したい」と考えるのであれば、ぜひ、それぞれの環境ラベルの基準についても、調べることをオススメします。
きっとあなたの環境意識を、さらに高めてくれることと存じます。
木股諭