家康公生誕の地、岡崎を散策する【おぢ散歩】

八丁味噌の「まるや」にて。大正時代から使われている樽です(詳しくは記事内にて)。
八丁味噌の「まるや」にて。大正時代から使われている樽です(詳しくは記事内にて)。

 今回の不定期連載「おぢ散歩」は、現在放送中のNHK大河ドラマ『どうする家康』をきっかけに注目されている岡崎の街を散策します。

 今回、おぢ散歩をするのは、この春から本社に異動した太田と、本社業務の猪塚です。

 では、おぢ散歩 岡崎編、スタートです。

 

 

※記事中の画像は、すべてクリックで拡大します。

徳川家康生誕の地、岡崎

 戦国の世を終わらせ、約300年に渡る徳川幕府の礎を築いた徳川家康。
 その生誕の地が、岡崎です。

 徳川家康(幼名は、松平竹千代)が岡崎城にて生まれたのは、1542年のことです。

 元々、岡崎城は、1452年ないし1455年に築城されたとされています。
 1531年には、家康の祖父である松平清康が城郭を整備しました。

 諸説あるものの、家康が正式に岡崎城の城主たる立場を獲得したのは、桶狭間の戦いで今川義元が死亡し、家康が今川の配下から独立した1560年とされます。

 現在、岡崎城跡には、1959年に復興された岡崎城があります。
 現在の岡崎城が模している、3重の天守が完成したのは1617年のことです。

 ちなみに、2007年に行われた発掘調査で発見された石垣を研究した結果、当時の岡崎城は国内4番目の規模を誇る、堂々たる城であったことが判明しています。

八丁味噌を学ぶ

 「おじ散歩 岡崎編」、スタートは名鉄「岡崎公園前」です。
 改札を出て出迎えてくれたのは、オカザえもんの看板でした。

 まずは、八丁味噌づくりで有名な蔵へ。
 実は、八丁味噌と名乗れるのは、岡崎城から八丁の距離にある「まるや八丁味噌」さんと「カクキュー八丁味噌」さんの2軒だけで、道(旧東海道)を挟んで隣り合わせで蔵を構えています。

まるや八丁味噌

 まずは「まるや八丁味噌」から見学します。

 八丁味噌は、人が何人も入れそうな、巨大な樽で製造されます。
 大きな一桶は4人家族で250年分の量に相当するそうで、何世代にも渡って消費しなくてはならない量なんだとか。

 大きな樽に石を積み上げて、一番上に丸石(まんじゅう石)を置くことで積み上げ完了を意味するそうです。実はこの石積みは技術がいるそうで、専門の職人さんがいるのだそうです。

 八丁味噌は世界にも輸出しているのですが、味噌汁用ではなく調味料として使われることが一般的だそうです。

 八丁味噌はそれだけでは糖分や甘みもなく、白みそ(米みそ又は麦みそ)を合わせることで初めて赤だしとなり、お味噌汁用に使用することができます。
 これ、意外じゃないですか?
 そもそも、赤だしと八丁味噌を「同じもの」と混同されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 ちょうど浅井信太郎社長がいらしたので、お話しをお聞きしつつ記念撮影をさせていただきました。

 また、こちらの直売所で購入した「牛すじどて煮」は、晩酌のお供としていただきました。お酒にも食事にもマッチし、とても美味しかったです。

カクキュー八丁味噌

 さて、次は、「カクキュー八丁味噌」を見学します。見学までの待ち時間に、併設されている八丁村で小腹と喉を潤しました。

 まるやさんの丸いマークとカクキューさんの四角いマークは味に通じることがあるそうですが...、太田にはよく分かりませんでした。でも、猪塚は何かを感じ取ったようです。

 同じ八丁味噌の蔵見学のため、詳細は省きますが、こちらでは一桶30万人分と表現していました。

 昭和天皇は八丁味噌を好まれていたそうで、今もカクキューさんの八丁味噌は宮内庁御用達となっているそうです。

 こちらは、まるやさんとは対照的で団体で工場見学ができるようになっており、資料館のような作りでした。

岡崎城

 そして、我々は、『どうする家康』で注目されている岡崎城へ向かいます。

 岡崎公園の時計台や本多平八郎忠勝公の銅像で、お客様の開発商品で凍らせた飲み物が解けた分だけ飲めるパックで喉を潤しながら、途中本丸近くの龍城神社でお参りとおみくじを引いて、初めてツーショット写真を撮影後、岡崎城へ入城しました。

 岡崎城を登りながら資料館を見学していたのですが、その途中一俵の重さを体験しようということで、それぞれ持ち上げてみました。必死さが伝わりますかねぇ。かろうじて持ち上がりました(笑)

 天守からの眺めは良いのですが、四方を網のフェンスで囲われているため、肉眼での眺めは微妙です。カメラで撮影するぶんには大きな影響はないのですが。
 安全対策なのでしょうが、ちょっと、微妙ですね。
 でも、ここから家康公などの武将が城下を眺めていたかと思うと感慨深いです※。

 おじ散歩当日の最高気温は33℃。
 猛暑日でないにしても、日差しは厳しかったので、持参した、お客様の開発商品であるクールファンも熱中症対策として大変役に立ちました。

 

※注記
 太田の感想なのですが、たぶん、家康は天守からの岡崎の街を眺める機会はなかったと推測されます。
 というのも、岡崎城の天守閣が完成したのが1617年。家康が他界したのが1616年なので。
 ただし、家康は晩年を駿府城で過ごしたので、もしかしたら建築中の天守に上がったこともあったかも...しれませんね。

大正庵釜春本店

 昼食は、岡崎公園前近くの大正庵釜春本店にていただきました。
 太田は、お店の名物である「もろこしうどん」を。猪塚は、(八丁味噌にちなんで)やはりお店オススメの「八丁味噌まぜめん」をいただきました。「八丁味噌まぜめん」は岡崎の名物でもあります。

 「もろこしうどん」はとろみのあるあんかけスープに、溶き卵とたっぷりのコーンが入ったうどんで、あっさりとしたおうどんでした。ただ、あんかけのため、なかなか冷めず、猫舌の太田は、かなり苦戦しました。
 食べるのには苦労しましたが、美味しかったです。

 猪塚が注文した「八丁味噌まぜめん」が運ばれてきたのは、「もろこしうどん」から遅れること5分ほど。
 太田が美味しそうに「もろこしうどん」を食べている様子を横目に、「お腹すいたなぁ...」と、そろそろ待ちきれなくなってきたところに「八丁味噌まぜめん」が到着しました。

 美しいです、「八丁味噌まぜめん」。
 人参のオレンジ、葱・きゅうり・三つ葉の緑と肉みその茶で色鮮やかなのが食欲を誘います。

 店員さんから「よく混ぜてから食べてくださいね」とアドバイスをいただきます。

 猪塚が、まず驚いたのは麺がうどんだったことです。うどん屋なので当たり前と言えば当たり前なのかもしれませんが、まぜそばと言えば中華麺しか食べたことがなかった猪塚は、ちょっとしたカルチャーショックを受けたようです。

 タケノコとひき肉、味噌の混ぜられた肉みそは甘めで濃厚。とは言え、味噌カツなどでイメージする濃い味噌味ではなく、とても食べやすい形に調整されておりました。
 八丁味噌(赤だし)はあまり得意ではない、といった方にも食べやすいように調整されているのではないでしょうか。

 店員さんからは「途中で温泉卵を落としたり、酢、ラー油をかけて味変しつつ食べるのもおすすめですよ」ともアドバイスされていたので、途中から味変しつつ完食しました。
 温泉卵を入れると更にまろやかになって美味しかったです。

 さて、今回のおぢ散歩 岡崎編、いかがでしたでしょうか。
 太田、猪塚とも、熱中症にならずに、楽しく岡崎散策を終えられました。

 昼間からビールを飲みながら街ブラできるって...、良かったですよ。

 皆さまも、ぜひ機会がありましたら、岡崎の街を散策してみてください。

 

※本記事でレポートした各施設は、各施設の営業情報をWebサイト等で確認してから訪問してくださいね。



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