気泡緩衝材エアセルマットの断熱テスト

 気泡緩衝材エアセルマットは、その名のとおり、「気泡」、すなわち空気の層を備えています。

 空気の層は、熱を遮断する効果、すなわち断熱効果を備えています。

 本稿では、三層タイプのエアセルマット、アルミ蒸着フィルムラミエアセルの2種類に、対照テスト品を加え、断熱テストを実施しました。

※画像はすべてクリックで拡大します。

断熱テストの概要

左から、断熱なし、三層、アルミラミ。テスト開始時の室温は、26.1℃でした。
左から、断熱なし、三層、アルミラミ。テスト開始時の室温は、26.1℃でした。
  • テスト実施は、2023年6月某日。
    当社本社4F休憩室で実施。
    午前10時スタート。

  • 市販品のロックアイス(1kg)を試験体として採用。

  • ロックアイスの包装のまま(以下、断熱なし)、三層タイプエアセルマット(以下、三層)、アルミ蒸着フィルムラミエアセル(以下、アルミラミ)の袋に試験体を入れ、室温で放置。
    7時間後に溶けずに残った氷の残量を測定。

テスト経緯

2時間後

 2時間後。「断熱なし」が少し解け始めて、袋内で水位を確認。

3時間後

 3時間後。「三層」も袋内で水位上昇を確認。

4時間後

 4時間後。「アルミラミ」も袋内で若干水位が確認できた。他2種類は水位が上昇。

5時間後

 5時間後。「断熱なし」と「三層」はすっかりと水につかってしまった状態。「アルミラミ」も水位上昇を確認。

6時間後

7時間後(テスト終了)

テスト結果 確認

試験体を入れていたケースの結露

 ケースの結露状況を比較。ノーマル品>エアセル袋>アルミラミ袋の順に多かった。
 (「結露が多い」=「断熱効果が少ない」と考察される)

溶け残った氷の重量比較

 ロックアイスの袋を開封し、水を排出、溶け残った氷の重量を計測した。

  • 断熱なし  321g
  • 三層    529g
  • アルミラミ 625g

※重量には、ロックアイスの袋を含む

 アルミ蒸着フィルムラミエアセル(アルミラミ)の断熱効果が高いことが証明されました。
 ただし、三層タイプエアセルマット(三層)にも断熱効果があるため、アルミ蒸着フィルムラミエアセルがない場合は、三層タイプエアセルマットでも代替品として利用が可能であることも分かりました。

 もし、「ウチ(の商品)でも断熱テストをしてみたい!」とご希望の方がいらっしゃったら、ぜひ当社の営業担当か、もしくは下記の問い合わせフォームからお問い合わせください。



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